酵素って結局なに?酵素食品の賢い選び方について解説【酵素は目的じゃなくて手段】

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このブログでは酵素玄米や酵素シロップの作り方や、おすすめの食品を紹介しています
今回は最近増えてきた酵素食品の賢い選び方について解説いたします
結局、酵素ってなんなの?
近年増えてきたのが酵素玄米・酵素シロップ・酵素サプリといった「酵素」と名の付く食品たちです

- 酵素玄米
- 酵素シロップ
- 酵素サプリメント
…etc
酵素と名がつくと、酵素そのものが体にいいイメージをしてしまいがちですが、実際は少し違います
酵素はタンパク質

酵素の正体はタンパク質の一種です
タンパク質でありながら、特定の物質と化学反応を起こす働きがあります
主に分解酵素と代謝酵素の2種類があり、料理人で言ったら仕込み担当と調理担当みたいな感じです

胃液で失活する
酵素そのものを摂取しても、胃酸で溶かされて失活(しっかつ:働きを失うこと)して、ただのアミノ酸として体に吸収されるか、そのまま排泄されます
そのため、口から摂取した酵素は胃から先では働きません
このあたりは酵素ドリンク「スーパーオータカ」などの製造元である大高酵素㈱では、以下のような見解が述べられています
…(中略)
食材のもっている酵素類は、調理の過程で使われたり壊れたりするものですし、酸性の強いところでは活性が失われ、胃酸でほとんどが破壊されてしまうものです。
仮に、腸まで通り抜けても、大きすぎて腸管から吸収されることはありません。
…(中略)
大高酵素公式ページ内 教えて!酵素のギモン より抜粋


じゃあ酵素を摂っても意味ないの?
じゃあ酵素〇〇なんてインチキじゃん!絶対買わないよ!
いやいや、そう思うのはすこし早いですよ?
なぜなら先ほどの大高酵素さんの見解は、酵素サプリメントの会社が自社のHPに載せている内容です
わざわざ自社の商品をインチキ扱いするような見解を述べるでしょうか?
さらに読み進めるとこう続きます↓
(中略)
より重要なのは、食材じしんのもつ酵素が、食材みずからの栄養成分の分解と合成を行ってくれるということです。
生命のシステムとしては、酵素の働きの結果が得られて、それを摂取できればそれでいいのです。
もし、こうした一連の酵素の働きがなければ、ヒトが消化・吸収できる栄養源は何もなくなってしまいます。
食に由来する酵素は、すべて食材に反応させて利用することではじめてメリットが生まれるのです。
(中略)
大高酵素公式ページ内 教えて!酵素のギモン より抜粋
つまり、酵素のメリットは酵素そのものではなく、酵素の起こす反応にあるということです
すべての生き物は食べ物を消化・分解する必要がある


皮を剝かないと食べられないフルーツ・捌かないと食べられない魚があるように、自然界の食ベものの栄養は基本的にそのままでは吸収しづらいものです
そのためすべての生き物は胃や腸で消化・分解する必要があるのですが、
人間の場合、必要な酵素を胃液やだ液を通して自力で分泌することで、食べ物の消化・分解を行っています
食材が酵素を含む場合もある
人間を含む多くは胃や腸などで消化酵素を分泌して食べ物を分解・吸収します
同時に、食品自体に分解酵素が含まれてる場合も多くあります
- 麹 (アミラーゼ・プロテアーゼなど)
- パイナップル (ブロメリン)
- 大根 (ジアスターゼ・リパーゼなど)
- 玉ねぎ (アリナーゼ)
…etc
酵素は食品に働くことで役に立つ
例えば、お肉を塩麹やパイナップルに漬けておくと柔らかくなると聞いたことはありませんか?
あれは麹やパイナップルが持つ分解酵素が働いて、お肉のタンパク質を分解することで起こります
これら食品に含まれる酵素は胃から先は働きませんが、逆を言えば、胃の前で働いてくれていたら消化をアシストしてくれるわけです
そのため口に入る前にお肉が柔らかくなるというのは、酵素が持つ代表的なメリットのひとつと言えます
- すべての生き物は自力で酵素を出して、食べ物を消化・吸収する
- 食べ物自体が酵素を持つ場合もある
- 口に入る前に食べ物の酵素が働くことで消化・吸収をアシストしてくれる
自然のままでは吸収しづらい栄養素を分解したり、エネルギーとして代謝を助ける働きを持つので、食品に酵素が働くことでメリットが生まれます
そういう意味では酵素は栄養素ではなくて道具だと言えます
酵素は目的ではなく手段のひとつ
繰り返しますが、酵素自体には栄養価値はほとんどありません
しかし、酵素分解作用を利用して、食材の吸収効率を上げることが可能です
- 数十種類の食材を一粒に凝縮
- 分子のでんぷん・タンパク質を小さいブドウ糖・アミノ酸に分解
こうした目的に酵素は効果を発揮します
そのため、酵素は健やかな体を維持するための手段のひとつであって、目的ではありません
目的をはっきりさせると選び方が見えてくる


酵素そのものを摂取することに大きな意味がないのはお分かりいただけたかと思います
では実際、どんな場面に応じて酵素食品を選べばいいのでしょうか?
そのヒントになるのが、目的をはっきりさせることです
冒頭でも紹介したように、酵素と名のつく食品は大きく分けて3タイプあります
- 酵素玄米
- 酵素シロップ
- 酵素サプリメント
これらは作られる原料も食べ方も異なるので、目的に応じて選べば最適な食品が見えてきます
目的別・酵素食品の選び方
整腸作用・腸内環境の改善
整腸作用・腸内環境の改善が目的ならば、酵素玄米が役に立ちます


食物繊維豊富な酵素玄米
酵素玄米は炊き上げた玄米を3日以上保温することでもちもち・ぷちぷちの食感に加えて、抗酸化作用を増幅させた食品です
玄米由来の食物繊維が豊富なため、整腸作用・腸内環境の改善のほか、ビタミンB1・B6・E・Kなどのビタミン類も豊富で、日々の食事の栄養補助として大いに効果を発揮します
玄米自体の栄養素についてはこちらもご参考ください▼▼▼
公的機関からのデータを徹底的に分析したものです
https://jitakuseigiku.com/genmai-ketten-oginau/効果が大きく表れやすい
多くの方にとってお米は主食になるものなので、白米から玄米に切り替えるだけで今まで食べていた白米を控えることができ、サプリメントと比べて効果が大きく出やすい傾向があります
ただし、玄米を炊く手間・保温する時間がかかったり、専用の炊飯器が高額なのがデメリット
そのためまずはごはんパック等でのお試しをおすすめします
その上でおいしく、無理なく続けられるな、と確認してから玄米食を本格的にスタートするのがいいでしょう
ごはんパックは寝かせ玄米が断然おすすめ!
使いやすさ・バリエーションの豊富さが違います!
フードロスSALE(最大30%OFF)も実施中
1回目から使えるお得なクーポンや、定期便の解約もオンラインストア上で完結できて違約金も発生せず、購入者目線の運営会社としても信頼できるのでとてもおすすめです
詳しい活用方法はこちらもご参考ください▼▼▼
https://jitakuseigiku.com/yuwaeru-nekasegenmai-shoukai/酵素玄米・寝かせ玄米の名前の違いはありますが、期待できる効果は変わりませんのでご安心を。名前の違いなど、より詳しい情報についてはこちらをどうぞ▼▼▼
https://jitakuseigiku.com/nekase-genmai-kouso/酵素玄米の特徴…
- 食物繊維が豊富
- 主食を切り替えるので、サプリメントと比べて効果が大きい
- 日々の栄養補助にも役立つ
- 玄米を炊く手間・保温する時間がかかる
- 専用の炊飯器が高額
- まずはごはんパックで気軽にお試しを
疲労回復効果・夏バテ防止
疲労回復や夏バテの防止には酵素シロップが適しています


ビタミン類・クエン酸豊富な酵素シロップ
酵素シロップとは、フルーツや野菜、柑橘類などを砂糖に漬けてエキスを抽出したもので、食材の栄養素を丸ごと摂取できるのが特徴です
他にも、ビタミン類・クエン酸など代謝促進作用がある栄養素をそのまま摂取が可能なのもポイント


砂糖は氷砂糖や溶けやすいグラニュー糖が使われることが多く、どちらもショ糖という二糖類で、比較的スムーズに吸収されやすい糖類です
そのため疲労の回復や夏バテ時の栄養補給に役立ちます
夏場には柑橘類多めでレモネードにするととても飲みやすく、毎日続けやすいですよ。
酵素シロップのデメリットとしては、酵素玄米と同様に自分で仕込む必要があるのと、乳酸菌・酵母菌など発酵の最低限の知識が必要になる点です
作り方・失敗しないポイントはこちらをご覧ください▼▼▼



酵素シロップの特徴…
- フルーツ・野菜の栄養素がまるごと摂れる
- ビタミン類・クエン酸など代謝促進作用
- 夏場はレモネードなどにすると飲みやすく、続けやすい
- 自分で仕込む必要がある
- 発酵の最低限の知識が必要
ファスティング・日々の食事の栄養補助
ファスティングや日々の食事の栄養補助には酵素サプリメントがおすすめです


サプリメントにはカプセルタイプや顆粒タイプ、ドリンクタイプなどがありますが、
どれもメリットとして飲みやすく、日常的に使いやすいことが挙げられます
数十種類の食品を網羅的に摂れる


多くの酵素サプリは野菜・穀物・きのこ類といった数十種類の食材を長期間かけて酵素で分解・熟成させてあるので、一度にたくさんの食品を摂れるのが最大の魅力です
これまで挙げた酵素玄米・酵素シロップと比べるとファイトケミカル(植物由来の栄養成分の総称)をより網羅的に栄養素を摂取でき、日々の食事の補助に役立ちます
ファイトケミカルとは…?
- 植物由来の化学物質の総称
- 植物が有害物質や紫外線、害虫などから身を守るために作り出す物質
- 語源はギリシャ語で「ファイト(phyto)は「植物」と「ケミカル(chemical)」に由来
- 抗酸化作用など様々な効能を持つ
主なファイトケミカル…
- アントシアニン
- クルクミン
- カテキン
- タンニン
- アスタキサンチン
- リコピン
…など多数
ファスティングの補助に有効
近年注目されているファスティングにも有効で、
例えば先ほどから引用している大高酵素さんでは正しいファスティングのやり方や適切なサプリメントの摂取量を自動計算してくれるサービスを無料で公開されています
他にも正しいファスティングのポイントについてとても分かりやすく解説されているので、興味のある方はこちらからご覧ください▼▼▼
デメリットとしては自作が難しく、基本的には購入して取り入れる必要があります
ですが、数十種類もしくは100種近くの食材を一度に摂れるのを考えると、決して欠点とは言えません
普段の食事と合わせて飲むだけの気軽さもあり、最もハードル低く始められます
酵素サプリメントの特徴…
- 数十種類の食材を酵素のチカラで発酵・熟成
- カプセルやドリンクに凝縮
- 自作はかなり難しく、基本的に購入して摂る
- 発酵・熟成の手間、手軽さを考えると決して欠点ではない
- ハードルが低く、始めやすい
酵素サプリメントを選ぶポイント
ここまでで、目的に応じて適した酵素食品がかなり見えてきました
最後に、酵素サプリメントについて選ぶ際のポイントを紹介します


複数の食品がブレンドされてるものを選ぶ
酵素サプリメントの最大の魅力は数多くの食材がブレンド・凝縮されているところです
本来、「酵素〇〇」という商品はこのような複数の食品を発酵・ペースト状にする際に酵素するため名づけれてきました
普段の栄養補助として使うのであれば野菜・穀物・フルーツなど多様な食材が使用されているものを選ぶと栄養バランス面に優れておすすめです
ドリンクタイプ
飲用するドリンクタイプには、これまで紹介してきた大高酵素のスーパーオータカなどがあります


- 1日1回~数回、30mlから60mlを飲用
- そのまま飲むのが推奨されますが、水やお茶・レモン水などで割ってもOK
- 料理の甘味代品としても利用が可能


消化器を助けるタイプもある
例外として、食中・食後に摂取することで胃での消化を助けるタイプもあります
発売から90年以上のロングセラーである強力わかもとがそのタイプです


聞いたことある、飲んだことある人も多いんじゃないでしょうか?
強力わかもとには消化酵素・乳酸菌・ビール酵母が配合されていて、
消化酵素が胃での食物の消化を直接助け、乳酸菌・ビール酵母が腸内の善玉菌の発育を助けます
胃もたれや食欲不振の際にはこのタイプを選ぶといいでしょう


まとめ
近年酵素〇〇という商品が増えて、酵素に対する注目が集まるようになりましたが、まだまだ理解や説明が不十分でわかりづらい部分があると私自身も肌で感じています
実際、2019年には「酵素で痩せる!」というようなダイエット効果をうたった商品に対して、消費者庁から修正などの措置処分が下る事案が発生しました
ここまで読んでくださった方であれば、酵素そのものにダイエット効果がないというのはすぐにお分かりいただけるでしょう
何度も言いますが、酵素は目的でなく手段のひとつです
酵素を利用して、消化・吸収効率を上げた食品をさらに活用して、ダイエットにつなげるというのなら酵素サプリメントは有用と言えます
気軽に数十種類もの食材を摂れるというのも、酵素サプリメント以外ではほとんど聞きません
そんな他にはない魅力が酵素商品にはあるので、
言葉に惑わされず、目的に応じて賢く選べるサポートにこの記事がなったら嬉しいです