砂糖の代わりに甘酒を使う理由は?甘酒の賢い使い方を解説
砂糖の代わりに甘酒を使う人が増えています。
そしてこのブログのこの記事をご覧の方にとっても興味あることでしょう。
ところで、砂糖を甘酒に変えるメリットって何でしょうか?
この記事では、
- 砂糖の代わりに
甘酒が選ばれる理由 - 砂糖の特徴
- 甘酒の特徴
- 賢い甘酒の使い方
というテーマで甘酒について解説いたします。
甘酒の作り方はこちらをどうぞ↓
▼▼▼この記事を書いた人▼▼▼
砂糖の代わりに甘酒が選ばれる理由
結論から言いますと、
砂糖と甘酒では糖質の成分が違うからです。
結論:糖質が違うから
糖といっても、実はたくさんの種類があります。
単糖類…
- グルコース(ブドウ糖)
- フルクトース(果糖)
- ガラクトース
二糖類…
- スクロース(ショ糖)
- ラクトース(乳糖)
- マルトース(麦芽糖)
多糖類…
- でんぷん
- グリコーゲン
…など
砂糖と甘酒では糖質成分が異なり、それぞれに特徴があるので以下で解説します。
砂糖の特徴…スクロース(二糖類)が主体
砂糖(上白糖)は90%以上がスクロース(ショ糖)という糖質でできています。
スクロースは二糖類と呼ばれ、糖の分子が2つ連結した状態です。
ミネラルなどの不純物を取り除いているため、
味はすっきりとしてクセがなく、何にでも使いやすい甘さを持ちます。
これと真逆で、あえてミネラルなどを残して作られるのが黒糖です。
独特の香りとコクが特徴でお菓子作りに重宝されます。
ただ、どんな料理にも合うかと言われれば微妙ですよね?
そのためどんなものにも合わせやすい上白糖が広く一般的に流通しています。
糖質は小さいほど早く吸収される
糖質は小さくて細かい状態であるほど吸収が早い性質があります。
たとえば、糖質の中でもっとも細かい糖質のブドウ糖はそれ以上分解する必要がなく、摂取してすみやかに人体に吸収されます。
ブドウ糖が栄養補給に適していると言われるのはそのためです。
逆に多糖類のでんぷんは、
ブドウ糖が100個以上繋がった大きな固まりです。
そのため分解・吸収には時間がかかり、ゆっくりと血糖値を上げていきます。
でんぷんは味蕾(舌のセンサー)に乗り切らないほど大きいので、最初は甘く感じられません。
お米が噛んでるうちに甘く感じるのは、だ液の酵素がでんぷんを分解してセンサーが感じる大きさにまで分解されるからです。
砂糖はスクロース主体で、吸収のタイミングが一緒
スクロースは糖が2つ連結しただけなので、体内でわりと早く分解・吸収されます。
そのためスクロースはスムーズに分解されますが、90%以上が同じスクロースなので、すべて同時に吸収されます。
そのため血糖値が一気に上がりやすく、
血糖値を下げようと体が働いて、
・強い眠気
・だるさ
にを感じさせる原因になります。
- 90%以上がスクロース
- すっきりとクセのない甘さ
- 糖質成分がほぼ1種類、
すべて同時に吸収される - 血糖値を一気に上げやすい
甘酒の特徴…10数種類の糖質でできている
甘酒はお米に含まれるでんぷんを麹の酵素が分解して単糖~二糖類などの少糖類(オリゴ糖)に分解。
このとき生成される糖質は単糖のグルコースのほかに、マルトース、イソマルトースなど12種類のオリゴ糖が含まれます。
- グルコース(単糖)
- マルトース
- イソマルトース
…などを含む、
12種類のオリゴ糖が入っている
複数の糖質からできているのと、お米のアミノ酸などと相まって、コクがあり、まろやかな甘さを持ちます。
吸収のタイミングにズレがある
ここで重要になるのが、糖質が吸収されるタイミングです。
先で触れたようにグルコースは単糖なのですぐに吸収されます。
しかし、ふたつ以上の糖が結合したオリゴ糖類は分解→吸収に少し時間がかります。
そのため、早く吸収される糖質と遅く吸収される糖質があるので、砂糖と比べて血糖値が一気に上がりづらく、時間をかけて吸収される特徴があります。
オリゴ糖が腸内環境改善に良い理由
オリゴ糖がよく腸内環境改善に良いと言われるのも、このためです。
2つ以上の糖が結合したオリゴ糖は分解に時間がかかり、小腸以降の大腸まで届きやすい糖質です。そのため大腸の善玉菌まで届いて繁殖を助けます。
腸にうれしい麹特有の生成物
他にも麹の生成物には特筆すべきものがいくつもあります。
例えば、食物繊維と同じ働きを持つレジスタントプロテインや、高い美肌効果を持つα-EG(アルファ-エチルグルコシド)は麹食品ならではのものです。
- レジスタントプロテイン
…消化されづらいたんぱく質で、食物繊維と同じ働きを持つ - α-EG
(アルファ-エチルグルコシド)
…糖質の一種、高い美肌効果、優先的に善玉菌のエサになる
甘酒の注意点
砂糖と比べると甘酒は
- 血糖値が一気に上がりづらい
- 腸内環境改善に役立つ成分が豊富
というのを紹介してきました。
ただし、注意点ももちろんあります。
取りすぎに注意
甘酒だからといって摂りすぎもよくありません。
甘酒は様々な糖質に優れている反面、
カロリーは81Kcal(100mlあたり)と、オレンジジュース(42Kcal:100mlあたり)の約2倍もあります。
(日本食品標準成分表より)
つまり砂糖も甘酒も、どちらも糖質であることに変わりはありません。
なので、摂りすぎは血糖値の急激な上昇や太ってしまう原因になるので注意が必要です。
甘酒の賢い使い方
1日にコップ1杯(200CC)が適量
目安として、甘酒は1日につきコップ1杯(200CC)までが適量です。
これも一度に飲むのではなく、2~3回に分けて少量ずつ飲むのがいいでしょう。
運動・食事前に少量飲む
飲むタイミングは、食後よりも運動・勉強や食事の前がおすすめです。
甘酒を運動や勉強の前に飲むと運動・勉強パフォーマンスの向上に効果的です。
甘酒にはオリゴ糖だけでなく、単糖のグルコースもバランス良く含まれています。
グルコースはすぐに吸収され血糖値が上がり、
全身の筋肉へ栄養がすみやかに送られ、運動パフォーマンスの向上、大量に糖を必要とする脳にもスムーズに送られます。
食事の前に少量飲む
食事の前に少量飲むのもおすすめです。
グルコースによりスムーズに血糖値をあげ、満腹中枢が刺激されるので食べすぎ防止に役立ちます。
ヨーグルトと一緒に食べる
甘酒には腸内の善玉菌の栄養になりやすいオリゴ糖が豊富なので、体にうれしい菌がたくさんいる発酵食品と一緒に食べるのもおすすめです。
特に合わせやすいのがヨーグルトで、
普段のグラニュー糖やシロップのかわりに甘酒をかけて食べるのが手軽で続けやすいのでおすすめです。
- 1日につきコップ1杯(200cc)が適量
- これを2~3回に分けて飲む
おすすめのタイミング…
- 運動・勉強前
- 食事の前
- ヨーグルトなどの
発酵食品と一緒に食べる
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