発酵を仕事にする

【調べてみる価値あり】実技講習を受けずに2級ボイラー技士になる方法【最大26000円の節約】

この記事の結論…

  • 2級ボイラー技士は転職に有利な資格です。
  • ですが、取得するには実技講習が障壁となります。
  • 実技講習の受講料は約26000円もかかるので、免除される条件を徹底的に調べました。
  • 細かい制限がいくつかありますが、今いる職場にボイラーと指導者がいたら実技講習を免除される可能性があります。

食品製造の会社に無くてはならないのがボイラーです。

食品の加熱調理はもちろん、瓶の洗浄や工場の清掃など、様々な用途で蒸気が使われます。

ボイラーの資格といえばボイラー技士が有名ですが、2級ボイラー技士は未経験でも取得可能、かつ、すべてのボイラーを取り扱うことができるので汎用性が高く、転職にも有利な資格です。

こんな方におすすめの記事…

  • 2級ボイラー技士に興味がある
  • 汎用性が高く、転職に有利な資格を取りたい
  • 実技講習を受けずに済む方法を知りたい

2級ボイラー技士には筆記試験の合格にプラス、実務経験もしくは実技講習(講習料約26000円)のどちらかが必要なのですが、

もしも今の職場にボイラーがあり、指導役のベテランのボイラー技士の方がいれば、講習料を節約できる可能性があります

2級ボイラー技士を紹介する記事は沢山ありますが、本記事ではさらに実技講習を受けずに済む方法について詳しく紹介いたします。

▼▼▼▼▼この記事を書いた人▼▼▼▼▼

スタコジ

スタコジ(@jitakuseigikuin)と申します。

普段は造り酒屋で蔵人として10年以上働く技術職。

酒造りに携わる一方で、麹を中心にした発酵食を紹介している麹ブロガーです。

ボイラー技士の需要

まずはボイラー技士について軽く触れておきます。

技士の数は減ったが、根強い需要がある

もともとボイラーの取り扱いにはボイラー技士の資格が必要でした。

しかし、小型ボイラーや簡易ボイラーといった資格のいらない小型のボイラーが登場後、ボイラー技士の数は減少しましたが、まだまだ根強い需要がある資格です。

というのも、学校・病院・ホテル・マンション・ショッピングモールなど、あらゆる冷暖房装置を必要とするところにボイラーはあるからです。

そして、施設の規模が大きければそれだけボイラーの規模も大きくなるので、取り扱いの資格を持ったボイラー技士が必要になります。

ビルメン4種のうちのひとつ

そのためボイラー技士の資格は、いわゆるビルメン4種、ビルメンテナンスサービスで必要とされる資格のひとつです。

ビルメン4種とは…

  • 2級ボイラー技士
  • 第二種電気工事士
  • 第三種冷凍機械責任者
  • 危険物取扱責任者乙種四類

ビルメン4種のメリット

ビルメン4種はビルメンテナンス転職に有利な資格4種を指します。

ボイラーは空調や水道の冷暖房設備に深く関係しており、すべてのボイラーが取り扱える2級以上のボイラー技士資格は重宝されます。

ビルメンテナンス業の特徴は保守点検・管理なので成果目標(ノルマ)が無いところです。

職場によっては宿直業務もありますが、基本的にシフト制で残業が少なく、人によっては続けるのが苦ではない労働環境ではないでしょうか。

また、資格保有者であれば未経験、40代~50代、定年後の転職に強いのも資格として人気がある理由のひとつです。

ビルメン4種…

  • ビルメンテナンス業に有利な資格
  • ノルマの無い点検業務
  • 未経験や40代以上でも転職しやすくて人気がある

2級ボイラー技師なるには

2級ボイラー技士取得のポイントは以下の通りです。

  • 受験資格はいらない
  • 筆記試験がある
  • 筆記試験に合格+実技講習の受講、または実務経験の証明が必要

受験資格はいらない

2級ボイラー技士に受験資格はいりません。

未経験でも受けることができます。

ただし、

  1. 筆記試験に合格する
  2. 実技講習を受ける、または実務経験を証明する

この2つができて初めて2級ボイラー技士として認定されます。

筆記試験

筆記試験は日本ボイラー協会の各都道府県支部によってほぼ毎月実施されており、頻度としては受けやすい資格です。

試験対策としては、しっかり過去問をやりこむとよいでしょう。

未経験だとはじめは専門用語でちんぷんかんぷんだと思います。

それでもテキストを見つつ、繰り返し解いていくとだんだんと用語が定着して、反射的に解けるようになります。

ちなみに筆記試験の費用は6800円です。

実技講習

実務経験が無い場合、日本ボイラー協会が実施する実技講習を受講する必要があるのですが、これがちょっとクセモノです。

受講時間は20時間、平日のみ

まず、受講時間が20時間と定められていて、約3日間もかかります。

その間遅刻や欠席が一度でもあると受講認定は受けられません。

それも平日のみの実施なので、大体の方は仕事を休んで通う必要があります。

受講料がやや高い

そして、受講料23100円+テキスト代約3000円で約26000円と、受講費用がそこそこかかります。

実施場所全国に7か所しかない

さらに、実技講習は「安全衛生技術センター」という場所で受けることになりますが、全国に7か所しかなく、受講場所まで行く費用と労力もバカになりません。

実技講習のデメリット…

  • 受講時間が20時間(約3日間)と長い
  • 平日のみの実施
  • 受講費用が高い(約26000円)
  • 実施場所が全国7か所しかない

もちろん、実務経験のない方にとっては3日間受講するだけで実務認定をしてくれるのでありがたいのですが、正直、受けないで済むのであればその方がいいです。

実務講習を回避する方法

実務講習を受けずに済む方法は、かなり条件が限られるものの、あるにはあります。

それは以下の2つです。

  • ボイラーに関する別の資格を持っている
  • 職場にボイラーがあり、実務経験を証明できる

ボイラーに関する別の資格を持っている

すでにボイラーに関する別の資格を持っている場合、実務講習は免除されます。

  • 海技士(機関3級以上)
  • 海技士(機関4,5級)(※)
  • ボイラー・タービン主任技術者(1種,2種)(※)
  • 汽かん係員(※)
  • 鉱山でボイラーの取り扱い経験がある(※)

(※)…伝熱面積の合計が25m2以上のボイラーの取り扱い経験が必要

基本的にどれも2級ボイラー技士よりもハードルが高いものばかりなので、該当しない方のほうが多いでしょう。

もしも持っていたらラッキーってくらいに思ってください。

職場にボイラーがあり、実務経験が証明できる

資格とは別に、実務経験を証明することで講習を免除されます。

こちらのほうが該当する方は多いのではないでしょうか。

  1. 大学、高等専門学校、高等学校等においてボイラーに関する学科を修め、3か月以上の実地修習がある
  2. 6か月以上ボイラーの取扱いの実地修習
  3. ボイラー取扱技能講習を修了し、4か月以上小規模ボイラーを取扱った経験がある者

次の章から実際に実務経験を証明する方法を紹介します。

実務経験を証明する方法

①:ボイラーの学科+3か月以上の実地修習

工業系の学校でボイラーに関する学科を修了していたら、その卒業証明書と、3か月以上の実地修習を証明する実地修習結果報告書を提出することで実技講習が免除されます。

実地修習結果報告書は、ボイラーを所有する事業者が地域の労働基準監督署に申請して受け取ることができます。

要するに、勤め先の会社にボイラーがあれば、それを利用して実務経験を証明できる可能性があります。

証明には指導者が必要

ただし、実地修習結果報告書を受け取るのも一筋縄ではいきません。

実地修習には指導者が必要であり、規定により次のように定められています。

(中略)…実地修習の指導者は、次のとおりとする。

(1)特級ボイラー技士免許を受けたもので、その後2年以上ボイラーの取り扱い業務に従事した経験を有するもの

(2)1級ボイラー技士免許を受けたもので、その後5年以上ボイラーの取り扱い業務に従事した経験を有するもの

ボイラー及び圧力容器安全規則第101条より抜粋

要するに、1級で5年以上、特級で2年以上の経験を持つベテランボイラー技士がいれば指導者の対象になります。

実地修習結果報告書を受け取るには…

  • 1級で5年以上、特級で2年以上のボイラー技士を指導者におく
  • ボイラーを所有する事業者が労働基準監督署に書類を提出
  • 実地修習が認められれば、実地修習結果報告書が受け取れる

【参考】2級ボイラー技士等の6免許について(出典:厚生労働省)

②:6ヶ月以上ボイラーの取扱いの実地修習

実地修習結果報告書に必要な条件を満たしていれば、ボイラーに関する学科を修了していなくても、6か月以上の実務経験で実技講習が免除されます。

③:ボイラー取扱技能講習+小規模ボイラー4か月

ボイラー技士の一歩手前であるボイラー取扱技能講習を受け、筆記試験にも合格したのち、小規模ボイラーでの実務経験が4か月あれば実技講習を免除されます。

こちらの条件であれば実地修習結果報告書を必要としません。

かわりに実務経験従事証明書を労働基準監督署に提出すればOKです。

ただし、小規模ボイラーというところがポイントです。

取り扱いに資格のいらない簡易ボイラー・小型ボイラーではなく、伝熱面積が3㎡以下の蒸気ボイラーや14㎡以下の温水ボイラーなどである必要があります。

申請に使うボイラーが該当するものかどうか、一度確認してみましょう。

小規模ボイラーの定義…

  • 胴の内径が750㎜以下で、かつ、その長さが1,300㎜以下の蒸気ボイラー
  • 伝熱面積が14㎡以下の温水ボイラー
  • 伝熱面積が30㎡以下の貫流ボイラー
  • 伝熱面積が3㎡以下の蒸気ボイラー

(気水分離器を有するものにあっては、当該気水分離器の内径が400㎜以下で、かつ、その内容積が0.4㎥以下のものに限る。)

ボイラー(小型ボイラー)の適用区分 一般社団法人日本ボイラ協会より

費用は若干かかるが、受けやすい

実施都道府県によって異なりますが、ボイラー取扱技能講習はテキスト代込みで約17000円~19000円で受講できます。

実技講習よりかは安く済むのと、実技と違って14時間の座学のみなので、都道府県によっては安全衛生技術センター以外の出張講習などがあり、より受けやすくなっています。

ボイラー取扱技能講習…

  • 受講費用が少し抑えられる
  • 14時間の座学のみ
  • 出張講習などでより受けやすい
  • 筆記に合格後、小規模ボイラーで4か月の実務を積む

状況によっては選択肢のひとつとしてもいいでしょう。

まとめ

ボイラー技士資格は、未経験であれば筆記試験にプラスして実技講習が必要ですが、相応の実務経験があると認められる場合には免除される場合があります。

ただし、紹介してきたように証明するための条件はいくつもあります。

私も職場のボイラーで実務証明ができないかと色々調べたのですが、指導者に該当する者がいない、小規模ボイラーではなかったなどがあって、残念ながら証明には至りませんでした。

ですが、もしも条件を満たしていれば20時間の講習+費用が節約できるかもしれません

ボイラー技士免許のついて調べていて、実務経験の証明についての説明があまりにも複雑で分かりづらかったのでまとめてみました

ボイラー技士を目指す方の参考になれば嬉しいです。

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